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「鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々」中西モトオ を読んでみた

はAmazon kindle unlimitedで目についたのでなんとなく読み始めてみました。タイトルと表紙の雰囲気に惹かれたの。

 

あらすじ

鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々【電子版特別短編付き】

鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々【電子版特別短編付き】

  • 作者:中西モトオ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: Kindle版
 

 内容(「BOOK」データベースより)
江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う―江戸から平成へ。途方もない時間を旅する鬼人の物語。和風ファンタジーシリーズ第一巻! 

 

壮大な物語の序章

読み終わってから知ったのだけど、あの有名な投稿小説サイト「小説家になろう」で公開されているWEB小説なのだそう。小説家になろうで人気がある作品は書籍化&アニメ化されて、オタク文化を支えに支えまくっていますよね。

いわゆる「なろう系」と呼ばれるジャンルって異世界転生俺TUEEEEが主流だという偏見があったのですが……。この作品がWEB小説だと読み終わっても気づかなかったです。

水泡の日々は物語の序章的位置づけって感じでした。人と鬼の関係、キャラクターの運命などの説明。江戸時代の話ですが、エンディングは平成の時代のシーンで。

正直、少し物足りないところも。江戸時代から平成まで生き抜いた様子がわからないので突然平成になったと思うところも。続刊で江戸から明治……と現代に行きつくまで書かれている長編なんですね。

それぞれが信じたものを貫いた結果

主人公である兄は、妹、受け入れてくれた村、想い人、全てを大切にしていて。主人公の想い人である白夜は母と村のために運命を受け入れていて。妹はただ兄さえいればよくて。鬼たちは自分たちの滅亡を防ぐために。

それぞれが、それぞれの信じた道をただ貫いてしまったがために、すべてが掛け違ってしまった酷な物語。この本だけでは誰一人救われていないのが辛く悲しいなぁ。鬼たちだけはひとまず目的を果たせているけど。この先、兄と妹は幸せになるのかが気になりますね。

 

 

時代ものかつ特殊設定だが読みやすい

特殊な言い回しや言葉があったりするけど文章自体は読みやすかったです。

キャラクターたちの話口調はわりと現代的なので、江戸時代背景でも読みやすさと、恋愛小説っぽさを醸し出しているのかな。半分くらい、主人公の恋心の話な感じだし。

未来が見える能力がある鬼が、平成のコギャル言葉を使うあたりは面白い。ヤマンバメイクは鬼だもんね(笑)

遠くないうちに続きを読むかも

鬼と対峙する戦闘場面での描写は個人的にいまいち好みではなかったなぁ。ほんとただの好みの問題だけど。ひとつひとつの動作を細かく並ぶから、緊張感や詳細さはあるけど流れが悪く感じてしまって。

あと、鬼の子であるとわかりながらも妹を受け入れてる村にもちょっと疑問が残りますね。怖くないのでしょうか。鬼退治とかしてるくせに。

すでに2巻は販売されているので、読んでみたい気持ちはあるけれどまだ購入に至ってない。レビューを見る限り続刊になればなるほど話が良くなるというので、積み本がなくなったら手に取ろうかなと読みたいものリストに加えておこっと。

 

(2021年1月6日 加筆修正)