月の下で本を読む

気の向くままに、読書記録。

『新装版 殺戮にいたる病』我孫子武丸

あらすじ

東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇、平凡な中流家庭の孕む病理を鮮烈無比に抉る問題作!衝撃のミステリが新装版として再降臨!  (「BOOK」データベースより)

出版社 ‏ : 講談社 発売日 ‏ : 2017/10/13 文庫 ‏ : 368ページ
ISBN-10 ‏ : 4062937808 ISBN-13 ‏ : 978-4062937801

 

感想

我孫子武丸といえばスーパーファミコンのソフト「かまいたちの夜」をめちゃくちゃ遊んだ記憶だけの私である。その後もかまいたちシリーズは全て遊んだ。その程度である。

今回、たまたまkindle Unlimitedで目についたので読んでみた。事前情報もネタバレもまったくなしの状態。それで読めてよかった。しっかり騙さた(笑)

ラストを読み終えてからプロローグを読み直したときは「なるほど」と唸るばかり。1回読んだだけではスッキリはしない。2回は必要。

犯人の名前は最初から「稔」であると明かされているうえでの殺人の数々。どう結末を迎えるのかと思ったらまさかのという感じで、どこで騙されたのか、ひっかかりを感じたところを改めて確認してみたり。とはいえ、一部の登場人物の行動は読み手の想像に任せるって感じにしかならないのは仕方ないことなのかなぁ。

エログロさは私は大丈夫だった。テンポ良く読めたし続きが気になるので。稔の行動はラストは気持ち悪いって思ったけれど、それまでのは母親への異常な執着なのも理解できる気がする。

個人的には雅子の息子への執着が怖かった。オナニーの回数やらなにまで知っておきたいって怖い。旦那も旦那なら、妻も妻だよ……って思ってしまう。結果的には子どもたちがかわいそうなだけだよね。

エログロ大丈夫なら1度は読んで騙されてみてほしい。